SMAPとキムタクを見て学ぶ「正しい」会社員のあり方。

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こんばんは。さるぼぼ母です。
すみません。ついにSMAPネタになります。

SMAP解散は2016年のビッグニュースのひとつ。

2016年のビッグニュースを5つ挙げろと言われると
ワタシ的には

・アメリカ大統領選挙でのトランプ氏の勝利
・SMAPの解散
・AI技術の本格化と加速
・天皇の生前退位表明
・オバマ大統領の広島訪問
・イギリスのEU離脱

かなあ、というところですね。テレビや芸能界に疎い私であっても、SMAPの解散騒動は、何か(年代的にも?)気にかかることが非常に多く、知らず知らずのうちに何かとチェックしていました(大晦日のキムタク抜きの慰労会の話とか真相とかやタモリの紅白出演の裏側とか、笑)。

ちょうど一年くらい前にジャニーズ事務所からの独立宣言で世間を騒がせてから、結局、独立ではなく解散になってしまった彼らですが、世間的にはおそらく、木村拓哉さんことキムタクと、他の4名の対立構造や、元マネージャーの飯島三智さんとジャニーズ事務所およびメリー喜多川さんの対立が解散やメンバー間の亀裂の決定的原因になったであろうことは周知の話(事実かどうかはわからない)だと思います。

まあ、いろいろな報道を辿っていくと、SMAPを老若男女を問わない国民的人気アイドルグループに育て上げた飯島元マネージャーへの扱いが引き金となっているのは間違いないようですし、どちらが悪いのかおそらく当事者同士の問題なので本当のことはわからないのですが、一年後の2016年の年末に解散という最悪(?)の結果になってしまいましたね。ファンにとっては最悪、本人たちやもしかすると今後の活躍にとっては良いことなのかもしれませんが、ともかく、その真偽については、置いといて。

印象的だったキムタクと他のメンバーとの違い。

今回の一連の騒動の中でも一番印象的だったのが、キムタクこと木村拓哉さんと、他のメンバーの違いです。

もともと、メリー氏と飯島氏の確執の影響で、飯島氏がSMAPを連れて独立の道を歩むことをメンバーも事務所も合意していたと言われていました。しかし、その後さらに関係性が悪化、メリー氏とキムタクの妻である工藤静香さんの反対によって、急遽キムタク一人が本意を翻したことで、独立自体ができなくなり飯島氏は解雇。メンバーは独立を断念せざるを得なくなり、あの1月18日の「SMAP☓SMAP」でのお通夜のような会見が行われたわけです。

まあ、私が説明するまでもなく、ひどい会見でしたね。木村拓哉さん以外のメンバーは憔悴しきって、自らの言葉ではない言葉で他でもない「事務所」からの圧力で「謝罪」を述べさせられていたように誰もが感じました。

私も会社員なので、そういう状況があることはよくわかります。納得できなくとも、飲み込まなくてはいけない状況。キムタクだけが自分の状況を納得していたわけです。

この会見のあとに会社でこのことが話題になりました。圧倒的にやはり「キムタクが悪い」という意見が多い中で、社長だけが「なんで? 会社の方針に従ったんだから、キムタクが一番正しいじゃない」と言ったのです。

会社員としての振る舞いはキムタクが正しい。

はっ、と思いました。彼らが会社員である以上、会社の方針に従うのは当たり前。メリー氏が悪かろうが、飯島氏が理不尽な目に遭わされてようが、会社にとっては会社の決定自体が正義であるのだ、と(さらに経営者にとっては、一番正しいのはキムタクであるのも当たり前)。

会社員の多くは会社の理不尽な仕打ちに辟易していることも多いだろうと思いますが、会社を維持していくためには、あるいは、会社に残るためには、理不尽さを飲み込んで自分の中で消化していかなければ、続けることができないわけです。言ってみればそれがサラリーマンですよね。

もちろん、私は他のメンバーに同情的です。メンバーの親代わりとなり、前代未聞なくらい長い間SMAPをトップアイドルにしたのは間違いなく飯島氏の貢献に違いないですし(とはいえ、飯島氏の評判を調べてみると、気難しい芸術家のような側面と、高圧的(?)な態度で番組関係者からはあまり評判が良くないなど、といった面もあるようですが、それもトップアイドルにするためには必要な要因だったと思います)、一度独立を決意したのにおそらく一人が裏切る形になったことで、自分たちの今後も恩人の処遇もメチャクチャになってしまったことについて、さぞかし憤りを感じていたに違いありません。

ジャニーズ事務所との関係性を守るマスコミ

しかし、その後も「会社員の誉、キムタク」は会社員の会社員たる行動を貫きます。テレビ局やスポーツ紙はジャニーズ事務所にそっぽを向かれたら大変ですので(NHKでさえそうですから)、キムタクを大絶賛し、他のメンバーにとっては不利な報道を繰り返します。それに応える形でキムタクも対応します。事務所の代表として。正しいサラリーマンですね。

今日も報道されていた芸能トピックの中に「逃げない木村拓哉 マスコミからの評価で草なぎ剛と明暗」というものがありました。

1月15日から放送開始の連続ドラマ『A LIFE〜愛しき人〜』(TBS系)の制作発表が、同11日に行われ、SMAP解散後、木村拓哉が初めて公の場に登場した。スポーツ各紙は、木村が作品に関係ない質問にも応じたと、その“逃げない”姿勢を絶賛。先日、同じく主演ドラマの制作発表で、SMAPに関して質問された際、手を合わせ“ごめんね”のポーズを取るのみだった草なぎ剛とは、正反対の対応となったようだ。

(出典:サイゾーウーマン)

とあり、木村拓哉を報道関係者が絶賛する一方、他のメンバーの評判を下げるような報道が多くされています。話半分に聞かないといけないなあ、と思うのは、もはやマスコミは相当操作されていますからね。このニュース(?)もよく見ると、

キムタクは礼儀正しく、前向きに(報道陣に協力的に)答える。ブレずに突き進む。強い覚悟を持って向き合う。

と絶賛(笑)。実際はフジの関係者が遮った形となったのにもかかわらず、一方は絶賛、一方を落とす、といったのは、まあ、どう考えても事務所の影響でしょうし、何と言っても面白いからなんでしょうね。でも、これ見ても、キムタクは「正しいサラリーマン」だなあ、と感心してしまいます。私にはできないや、笑。

大晦日に行われたキムタク抜きの4人(+元メンバー森且行)の慰労会についての報道も、「キムハブ」なんて書かれてましたが、キムタクを誘わなかったんじゃなくて、慰労会を察した事務所からの禁止の命を忠実に単に守っただけ。メンバーの結束や気持ちよりも、会社の命が大事なわけです。

なんと正しい姿なんでしょうか。

仕事へのプロ意識は見習うべきものかもしれない。

すみません。キムタクを責めているように読めますよね。全然そんなことはありません。むしろ、これを書きながら、会社員としては見習うところがものすごく多いことに感心をしてしまうのです。

アイドルであって、芸術家ではない。事務所あってこその自分。

それを徹底的に意識して実践しているからこそ、ぶれないんでしょう。そして、プロ意識も徹底していると思います。ここでキムタクを好きか嫌いか、なんて無粋なことを言うのは止めます。
今、はっきりとわかりました。キムタクはサラリーマンの鏡であると。

実は私、いま、自分の会社員的なあり方をどのように考えていったらいいかと悩んでいたのですが、会社員を続けていく以上、プロ意識に欠けている自分が見えてきましたよ。
ありがとう、キムタク。ありがとうSMAP。
長い間本当にお疲れ様でした。

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