『おんな城主 直虎』第2話「崖っぷちの姫」のあらすじと感想 『おんな城主 直虎』第二話「崖っぷちの姫」のあらすじと感想

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こんばんは。さるぼぼ母です。

NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』の第二話のあらすじと感想をご紹介したいと思います。
(ネタバレが含まれますのでご注意ください)

亀之丞の着物を着て、今川に捕らえられたのはおとわだった。

今川家に謀反を企てたとして、討たれた井伊直密(宇梶剛士)の息子である亀之丞(藤本義汰)は今川の家臣に追われていた。亀之丞らしい子供を見つけた今川の追手。子供の編笠を取るとそれは亀之丞ではなくおとわ(新井美羽)だったのである。

井伊谷では亀之丞を探すため、子どもたちを集めて今川家家臣の新野左馬助(苅谷俊介)が人相改めをはじめる。おとわが戻っていないのを心配する千賀(財前直見)。そこに亀之丞と思われる子供が捕まったとの知らせ。皆の前に連れられてくる子供がいる。今川の家臣が編み笠を取ると、おとわであった。

井伊直盛(杉本哲太)が驚いて「おとわ!」と叫び、周りのものが「姫!」と叫ぶと、今川の家臣は怒りも露わにおとわに問い詰めた。
「井伊の姫が、なぜ朝早くあのようなところにおるのだ」
「竜宮小僧を探していたのです」
とおとわ。睨みつける今川の家臣だったが、直盛に向かってこう言い放つ。
「わざと亀之丞を逃したのか、あるいは取り逃がしたのか。このままで済むと思いますな」と。

「なぜ、あのような格好でいたのだ」と尋ねる父と母の前で事情を話し始めるおとわ。昨夜亀之丞を探し出そうとして、井戸のそばで笛を見つけたこと。また、亀之丞に会うことができたことを。笛を差し出すおとわに
「わざわざ届けてくれたのか。これは父上からもらったものなのだ」という亀之丞。別れを惜しむ二人。
「死ぬなよ、亀。何があっても決して」とおとわ。
亀之丞は「俺はもっともっと強うなる。手習いも誰よりも強うなって、必ずおとわの元に帰ってくる」
おとわの手を握りしめる。

亀之丞に付き添う今村藤七郎が追手が来たことを告げる。機転を利かせたおとわは、亀之丞と自分の着物を交換して帰ってきたところで、追手に捕まったのであった。それを聞いた井伊直平(前田吟)は「さすが井伊の姫だ」とご満悦だが、千賀には「その場で切られていたらどうするつもりだったのか」と窘められる。

その夜、おとわは亀の無事を祈りながら床につく。次の日、今川は井伊谷から引き上げ、直密の葬儀が身内だけで行われた。


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井伊の危機を救うために鶴丸との夫婦約束が進んでいく。

謀反の真偽について話す井伊の男たち。直盛は山伏の男が切られていたこと、そして山伏の男と直密が話をしているのを見かけたこと、おそらく何らかの訴状を持たせるのを密告者が気がついて、訴状を奪って今川に渡しただろうことを話す。

その時、小野政直(吹越満)が屋敷に来たことが告げられる。追い返せという直盛に、小野政直は今川からの下知(命令文書)を持ってきたという。そこには、直盛が井伊家の謀反を見抜けなかったことを落ち度として、政直を井伊家の目付役にすること。また、息子である鶴丸(小林颯)とおとわを夫婦にすることで、鶴丸を次期井伊家の跡継ぎにしろ、というものであった。憤った直平は政直に斬りつけるが、小野が直密を売ったという証拠がないため、直盛はなんとかその場を収めるしかなかった。

部屋にいるおとわに千賀が直密が買っておいた品を持ってくる。それは鼓であった。「息子が笛を吹くなら、娘は鼓じゃろう」

亀が戻ってくるまでに上達したいと稽古に励むおとわ。寺で鼓をたたいていると、南渓和尚(小林薫)が来る。南渓和尚に井戸の中の赤子が何故生きていたかを尋ねるおとわ。和尚は「答えはひとつではないかもしれないぞ」と話す。

屋敷に帰り、直盛に呼ばれたおとわに告げられたのは、鶴丸とあらたに夫婦約束をしないといけないということであった。亀と夫婦約束をしたばかりなのになぜだ、と問うおとわに、小野和泉家の息子、鶴丸を婿に迎えることが、今川から告げられた井伊を許す条件なのだ、と父は告げる。
「なんで小野なんですか?」と問うおとわ。

小野の屋敷。鶴丸に話す小野政直。
「お前はおとわと夫婦になり、井伊の次の殿になるのだ」と話す政直に対し、父の行いが頭にある鶴丸は「お断りしたい」と告げる。「可愛げのないやつじゃ」と政直。

鶴丸との婚姻を反故するためにおとわが取った行動とは?

井戸のそばでおとわは鶴丸を見かけるが、避けるように去ろうとする。呼び止めるおとわに対し「俺の顔など見たくもないだろう?」という鶴丸。
「何をやったのだ?」と聞くおとわに鶴丸が告げる。「わが父が亀之丞様の父上の謀反を今川に密告したのだ。そのために亀の父は切られ、亀まで追われたのだ」と。おとわに対して逃げるように去ろうとする鶴丸に対し「鶴は何もやっていないではないか。鶴の父がやったのであって、鶴を恨むというのは筋が違う」というおとわ。そして、鶴との夫婦約束を反故にできる方法がないかを思惑する。

その頃亀之丞は、雨を避けて休んでいた。が、疲れで倒れてしまう。

井伊の城。悲鳴を上げる下女。おとわが見当たらないという。かどわかしにあったのではないかと探し回る家来たち。その頃、おとわは一人、旅支度をして屋敷から出ていったのであった。一夜を過ごせそうな小屋を見つけ、藁に潜って眠ろうとすると、なんと藁の下に男(ムロツヨシ)が居た。金目のものをくれれば飯を用意してくれるという男。粥をもらい、休もうとすると、井伊の家臣がおとわを探し回る声が聞こえた。
「姫!!」

翌朝、男は城におとわを連れて来る。褒められると思っておとわを差し出すと直盛は男の首を跳ねろ、と命令した。怯える男を見て「このものはわれに粥をくれたのだ。われは、勝手に出ていったのだ」と説明する。「われが居なくなれば、鶴との夫婦約束も反故になる」と考えたのである。

また危険なことを、と叱る母。井伊のためを考えてくれ、おとわと鶴丸が一緒にならなければ、井伊は取り潰されてしまうのだ、と諭す父と母に「答えはひとつじゃないはず。一つしか方法がないなどというのは阿呆だ」と告げるおとわ。
怒った母に部屋に閉じ込められるおとわ。

部屋の中で鼓を打つおとわ。何かを思いつく。
城では小野と直盛がおとわと鶴丸の夫婦約束を承諾して進めようとしていた。
その時、ふたたび下女の悲鳴。

おとわの部屋に行ってみると、なんとおとわが、髪を自分で短く切っていたのだった。
(第二話のあらすじはここまで)


さるぼぼ母の感想

またもや長いあらすじになってしまいましたが、子役の3人がそれぞれ、相変わらずいい演技をしています。父親の小野和泉政直のせいで、なんだか悪者になりそうな鶴丸ですが、実は父の不正を見抜き、正義感を持った少年であり、おとわに対して好意を抱いて、ずっと見守る存在であるということが伺えます。

そんな息子に対して、感情も見せずに振る舞う小野政直(吹越満)の演技が気味悪くて、面白いです。こういう演技結構好きですね。これから、井伊家の周辺でどれほどの悪事を働いていくのか、また、この父に対して鶴丸がどのような葛藤を見せるのか、見どころになっていくのでしょう。

おとわは、男勝りだけでなく、平等に物事を見ることができる人物として描かれていますね。男性が自分の私利私欲で動く中、力関係だけで人の上に立つことを良しとしない女性ならではの政治学といいますか、そういった人物像を描いてくれることを期待しますね。

今回は大きな盛り上がりを見せることはありませんでしたが、髪を切ったおとわが出家(?)するという展開になりそうです。出家してしまうことで物語に潤い(笑)が無くなるということはないんでしょうが。

オープニングの映像が美しい。

今回、オープニングの映像の美しさが印象的です。自然の画像をアニメのような手法で表現しています。音楽もどこか宮崎駿作品を思わせるようなところがあり、アニメを意識しているのでしょうか。それもあって、純粋な時代劇というよりは、幻想的に感じるのかもしれませんね。

今度、映像作家や手法、音楽についても調べてみたいと思います。

かなり長くなってしまいましたので、今日はこの辺で。
それではまた。

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