リオのカーニバル。2017年は2月26日・27日に開催
ブラジルと言えば有名なのは、リオのカーニバル。
サンボードロモと呼ばれるカーニバル専用会場にて、複数のサンバチーム(エスコーラ・ヂ・サンバ)が豪華絢爛なパレードを行う大イベントだ。
カーニバルとはいっても、ただのお祭りではない。
参加するサンバチームは、リオの各街の地域コミュニティを母体とした団体で、行進はコンテスト形式となっている。
審査基準にもとづいて、各チームは、ダンスや演奏、行進のコンセプトや調和などを競い合う。
■行進順
2月26日(日)
Paraiso do Tuiuti
Grande Rio
Imperatriz
Vila Isabel
Salgueiro
Beija-Flor
2月27日(月)
Uniao da Ilha
Sao Clemente
Mocidade
Unidos da Tijuca
Portela
Mangueira
1日目の皮切りとなるParaiso do Tuiutiは2部リーグ優勝チームで、2日目、有終の美を飾るのが2016年優勝のMangueiraだ。
ルール変更のある2017年リオのカーニバル
各チームのパレード持ち時間が75分間に短縮される。これまでは82分間だった。
行進開始時刻が夜10時になる(これまでは9時半開始だった)。
山車(アレゴリア)の数も7台から6台に減る。
リオのカーニバルはいつも予定より長引き、最後の行進が通過するのは夜の明ける頃、というのが慣例だ。今年は観客みんなが最後まで全部の行進を楽しんで見終わることができるかも。
リオのカーニバルとサンバ
18世紀。ブラジルのアフリカ系黒人が西洋の楽器を手にすることになり生まれた音楽がサンバだ。
ポルトガルの謝肉祭(エントルード)とサンバが合体して、リオのカーニバルが誕生した。
派手で豪奢なあの衣裳はファンタジアと称される。
巨大な羽根を背負って激しく踊る半裸の女性は、パシスタ。
キングとクイーンのごとく優雅にペアダンスを繰り広げるのがメストリ・サラ&ポルタ・バンディラ。
パンディロはタンバリン。打ち鳴らして超絶芸を演じるのがマラバリスタ。
サンバ・チームはエスコラージ・サンバ、サンバの学校である。各地域の代表が技と美を競う。
リオのカーニバルとは、年に一度のエスコラージ・サンバの決勝競技大会なのだ。
このサンバ・コンテストの毎年の優勝チームには、サンバ発祥の地ファベーラのエスコラージが選ばれることがやはり多い。