『おんな城主 直虎』 第11話「さらば愛しき人よ」のあらすじと感想

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こんばんは。さるぼぼ母です。
『おんな城主 直虎』 第11話「さらば愛しき人よ」のあらすじと感想をご紹介したいと思います。
*ネタバレが含まれますのでご注意ください

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松平元康は人質交換の策で瀬名たちを救い出す。


桶狭間の戦いで、織田に劣勢になった今川を捨てて岡崎に戻った松平元康(阿部サダヲ)
駿府に残された瀬名(菜々緒)と竹千代たちが死刑場に連れて行かれそうになったまさにその時、松平家の武将、石川数正が馬に乗って駆けつけてきた。
「松平元康が家臣、石川数正と申す!」

元康の家臣が瀬名ら妻子を助けにやって来たのである。先日、上ノ郷城で自害した寿桂尼(浅丘ルリ子)の孫である城主・長照が残した二子を人質とし、瀬名と竹千代、亀姫たちと人質交換の交渉に現れたのである。

果たしてこの交渉はうまく運び、瀬名と竹千代、亀姫は元康の待つ岡崎に送られることとなった。
「これからも文を交わせるのだろうか」と次郎法師(柴咲コウ)
「これからは敵味方になるし」と心配する瀬名に対して「表向きはな」と次郎は言った。

瀬名の無事をたいそう喜んだ佐名(花總まり)。瀬名たちが岡崎に経つ日が近づいていきた。
「貴女が今川を手に入れると幼いころに言っていたこと、たいそううれしかったのです。幼いながらも私の敵を打とうとしてくれていたんでしょう。岡崎に行けば、私と貴女は敵となります。なれど迷うことはありません。今度こそ、今川を手に入れなさい。それが母の本望です」と佐名は言った。
母の言葉にうなづく瀬名。

こののち、佐奈とその夫は娘婿の松平元康の謀反のかどで自害に追い込まれる。瀬名はこの時を最後に母に会えることは二度となかった。

井伊に次郎が戻ると、寺では次郎の無事を祈って経をあげていた。
次郎の話を聞いて「お互いの人質を取り替える、面白いことを考えるな」
と元康に感心する井伊直親(三浦春馬)
駿府の寿桂尼(浅丘ルリ子)の様子を聞く直親だったが
「昔はおおらかであられたが、余裕がなさそうだった」と次郎は語る。
「今川はもう盛り返せないかもしれないな」と直親。

今川の粛清が始まる中、元康からの礼状を受け取った直親。

駿府の今川氏真(尾上松也)は焦っていた。その氏真を寿桂尼はけしかけた。
「元康は此度のことで名を上げた。またたく間に三河を制し、駿河に攻め込みます。義元公の息子は能無しだったと言われるでしょうね。事が起こる前に握りつぶすのです」
今川の裏切り者への粛清が始まったのである。

ある日、次郎の元に山伏が訪ねてきた。聞くと、松平元康から預かった瀬名の命を救った礼を持ってきた、という。お礼の品と一緒に山伏が持ってきたのは、直親への礼文であった。
「何と書いてあるのじゃ?」と尋ねる次郎に「普通の礼文だ」と答える直親。
しかし、それは松平元康から鷹狩への招きであった。
直親はそれを小野政次(高橋一生)に相談することにする。

「そんな文を今川の目付けである私に見せるのか? 松平と内通をするぞ、と言ってるようなものだ」と政次。
「おそらく、今川はもう立ち直れないだろう。その道連れになるのはまっぴらだ。そのためには、松平とは接触せねばならないだろう。だから政次に最後は決めてもらいたいのだ」と直親は言った。
しばし考えたあと、政次は言った。
「選ぶ余地などない。俺とて今川と共倒れはごめんだ。その代わり、約束してほしい。今川の回し者はどこにいるかわからん。これを決して口外しないこと。そして一切を私に知らせること。そうでないと守りきれない」
「選ぶ余地などないではないか」と直親。

直親は松平元康の招きに応じて、鷹狩へと向かった。
到着した直親を待っていた元康を名乗る人物(星田英利)は直親の手を取り、瀬名たちを救ってくれたことを感謝し、井伊のためなら今後どのような力添えもする、松平は井伊の恩に報う、と語った。
しかし、その人物は実は元康ではなかったのである。

井伊に戻った直親に政次が元康はどんな人物かと聞くと、
「年の割には貫禄があり、精悍な顔つきで手に刀傷があった」と答える直親。

幼い頃の幸せな日々を思い出す次郎と直親、政次の3人

ふと「政次は嫁をもらわないのか?小野の家のこともあるだろう」と政次に尋ねる直親。
「小野は亥之助が継ぐからよいし。私は一人でいい」という政次に、
「今川の下から脱すれば次郎の還俗が可能になるから、そうなればお前と一緒になるのがいい」という直親。
「いや、それは次郎様が望まないだろう。すべて次郎さまのお好きに。これまで我慢されていただけ、好きにされるように殿にはお計らいいただきたい」と政次。

そんな話をしている時に次郎がやってきた。
「何の話をしておるのじゃ?」と尋ねる次郎に対し
「次郎様の嫁入りについて話をしていたのだ。戯言じゃ。もし今川や三河に嫁入りしていたら、どうなるだろう?と」いう直親と政次。
「どうなるのじゃ」という次郎に対し「すぐに飛び出す」と笑う二人。
「そなたらは思い違いをしている。私ほど尽くすおなごはいないぞ」と真顔で怒る次郎。

ふと、直親が聞いた。
「和尚さまが話をしていた、井戸に捨て置かれた子はなぜ助かったのか、という問いの答えは何だったのだろう?」
「あれは、どれも正解らしいぞ。答えが一つとは限らない」
「何やら昔に戻ったようじゃな」という次郎に対し「竜宮小僧様のおかげでな」と直親。
幼い頃の幸せな日々を思い出す次郎と直親、政次であった。
しかし、これが一緒に顔を合わせる最後となろうとはこの時の3人は知る由もなかった。

元康からの招待は今川の罠だった。直親は危機に瀕することとなる。

政次は今川駿府にいつもの挨拶に向かった。
その頃、寺に次郎を訪ねてまた山伏がやってきたのである。
松平元康よりお礼の品を持ってきたという常慶という山伏は南渓和尚(小林薫)の昔からの知り合いでだった。
「お礼はすでにいただいているのですが….」と言いかけた次郎は血の気が引くのを感じた。
「今川だ…我らは今川に図られたのかもしれぬ」と次郎は直親に告げた。
前に次郎に礼を持ってきた山伏は今川の手のものだったのである。

駿府についた政次は寿桂尼に会っていた。
ところが寿桂尼は「実は井伊が松平と内通しているという噂を耳にした」という。
直親からの松平への文を動かぬ証拠として政次に投げる寿桂尼。
政次もあれが罠だったことに気がつく。
「殿の筆とは少し違うようですな」となんとか答える政次。
「このものが持ち込んで来たのだ」と寿桂尼が指した男には直親が言っていた手に刀傷があった。直親への鷹狩の招待は今川の仕掛けた罠だったのである。
「もう一度聞く。そなたはあずかり知らぬことだったのか?今川の目付けでありながら。答えを選ばれろ」と詰め寄る寿桂尼。

政次は言葉を選びながらゆっくりと答えた。
「選ぶ余地などございません。父の代より恩顧を受けました。私は今川様の目付けにございます」

その頃、井伊では今川にはめられた直親が策を考えていた。
「松平に助けを願おう。松平の力を借りれば今川と戦うことができる」と直親は決断する。
南渓和尚に岡崎に行ってほしい、と頼む直親。
それを聞いた次郎は岡崎に自分も連れて行ってほしいと頼む。
かくして和尚と次郎は岡崎に向かうこととなった。
その頃、今川より使いが来て、問いただしたいことがあるので直親に申し開きをするために駿府に来るようにという下知が入る。

次郎は南渓と共に岡崎に助けを求めにいくが、元康にも瀬名にも断られてしまう。

岡崎についた次郎と南渓は松平元康に井伊に兵を出してほしいと懇願した。だが、今の松平には井伊に兵を出す余力はないとあっさり断られてしまう。
「どうしてそんなことが言える?こちらは助けてやったではないか!」と怒りを爆発させる次郎。
「瀬名さまはどこにいるか」と尋ねる次郎に対して寺にいる、と答える常慶。瀬名は捨て置かれるはずであったが、それでは忍びないと石川がああいう苦肉の策に出たという。
「その寺はどこにある?」瀬名に直談判をしようとする次郎。
瀬名がふたたび井伊の人質として来てくれれば、また元康が助けてくれるのでは?と考えたのである。
次郎は瀬名に直接会いに寺に出かけていった。
「お助けください」と次郎。
「私と竹千代を人質にして、直親様を助けたいというのですね。しかし、私たちでは人質になりません。こたびこそ、捨て置かれるだけにございます」と瀬名。
「我らには後がないのです!」と叫ぶ次郎。

「わかりました。すぐに支度をするのでお待ちください」と瀬名は言った。
「かたじけのうございます」そう頭を下げた次郎だったが、寺の戸は固く閉められて、瀬名は門の外に出てくることはかった。
「亡き母と約束したのです。井伊に行けば、今川は手に入れられられません」と寺の中から語る瀬名。
戸をたたいて叫ぶ次郎を止める南渓。
「やると決めたのは直親だから、覚悟はしているだろう。お前のせいではない」と南渓は泣き叫ぶ次郎に言った。

政次は駿府で苦悩していた。父の言葉が頭から離れなかった。
「お前は必ずわしと同じ道を辿るだろう」
その時、氏真が井伊が呼び出しに応じない、と政次に訴えに来た。
「少し脅しをかけるのがよいでしょう」と政次は言った。

井伊に戻った南渓は松平に断られたことを告げた。今川の兵は井伊谷のすぐ近くまで来ていた。迎え撃てばいい、といきり立つ井伊の家臣たちを沈めて直親は言った。
「虎松がかような目に追い込まれた時には、兵を出してほしい。此度のことはそれがしの失敗です。それがしが申し開きに参れば済むことにございます」
それを聞いた井伊直平(前田吟)は「これ以上、見送るのはゴメンじゃ」と声を上げて泣いた。

松平との内通を申し開きするために駿府に旅立つ直親。次郎との別れの日がやってきた。

次郎は絶望の中を歩いていた。
寺に来て、仏に祈る直親に南渓は聞いた。
「政次は戻っておらんのか?」
「何の音沙汰もございません。斬られたのか、捕らえられたのか、裏切ったのか」
「政次のことをどう思っているのか?」と聞く南渓に対し
「政次は井伊を守ったのではないかと思いとうございます」と答える直親。

直親が家に帰ると、しの(貫知谷しほり)が虎松と一緒に待っていた。
「虎松が生まれてから寺の井戸の水が湧きはじめた。虎松はきっとご初代様の生まれ変わりだ。この子は井伊を蘇らすだろう。お前が産んだのはそういうただならぬ子だと思うがお前はどう思う? 虎松を頼むぞ」と直親。
今度は虎松に言った。
「覚えてほしいことが一つだけある。生きていれば、必ず好機はある。わかるか?」
うなずく虎松。

次の日、直親が次郎に会いに寺を訪れた。
「会えて良かった」という直親に対し「駿府へ行くのか」と尋ねる次郎。

「約束を守れずにすまなかった。良き日々が続くようにそんな良い日を約束したのに」と直親。

「なぜ直親が謝るのか、悪いのは私ではないか。私があのような命乞いをせねば、目を付けられることもなかった。私が大人しくしておれば、佐名様との絆も切れておった。私が男児に生まれておれば、駿府に行くのは我だった」次郎は言った。

「それは困る。おとわがおなごでなければ、俺のたった一つの美しい思い出が無くなってしまう。おとわ。経を詠ってはくれないか、川名でのあの経を聞きたいのだ」

「断る。あれは死者を悼むものじゃ、明日太守様が亡くなるかもしれない、今川館が焼け落ちるかもしれない。だから断る」

直親は次郎を抱きしめた。
「では、もどったら一緒になってくれ」
「心得た」と次郎は答えた。

「では、行ってくる」と駿府に旅立とうとする直親に向かって次郎は叫んだ。
「うん。待っておるからな亀。何をしても、どんな卑怯な手を使っても戻ってくるのじゃ」

泣きながら井戸の側に倒れ込む次郎。
その日、直親は僅かな伴をを連れて駿府に向かった。その時、誰もが直親が生きて戻れぬとは思っていなかったのである。

直親が駿府に向かう道中、直親は刺客に囲まれた。

(第11話終わり。つづく)

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さるぼぼ母の感想

瀬名が助かったと思った途端に、今度は今川に直親が嵌められるというまったく息をつく暇もない展開になってしまいました。

せっかく、井伊にも次郎にも平穏な日々が訪れるかも、と思った矢先、やはり戦国時代のドラマですね。今度は直親が殺されることになるとは...。
哀しい展開にまたもや涙が止まらなくなりそうです。三浦春馬さんの笑顔も見納めになるのかと思うと正直ちょっとさみしい(/_;)

騙し騙されることになり、戦国の世の中に翻弄される人々。自分で望まないことばかりが起こる世の中を次郎が果敢に乗り越えていくという設定は現代に通じるところがあるようです。

元康(阿部サダヲ)が一癖も二癖もある人物であることは、これまでの展開でも十分分かってましたので、この後、元康こと家康がどのように天下を取っていくのか、碁を戦術に活用していくところなど、新しい家康像を描こうとしているのかもしれません。

前回、せっかく政次が直親と和解したのに、政次は直親を裏切り(?)、直親が死んでしまうという悲劇。この政次という人物は最後まで次郎と関わりを持っていくに違いありません。

高橋一生さんはもう最高に人気ですが(笑)、この不思議な演技をする俳優さんがどのような人物像を作るのか、ちょっと楽しみになってきました。

いろんな物語が同時並行していく大河ドラマ、民放の単純な脚本とはだいぶ違うなあ、とちょっと感心しているところです。

次の回で次郎がやっと「直虎」として井伊を守っていくことになるようですので、楽しみにしていたいと思います。

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